愛してるからこそ手放す恋もある
目を覚ますと柔らかい彼女の胸に顔を埋めていた。そして自分の下半身が反応してることに気が付く。
マジか…
思春期のガキじゃあるまいし!
部下だぞ?
でも自分の為に涙してくれたと聞いたときは、驚いたが、嬉しかったのも、事実だ。
毎日仕事とはいえ、健気に俺の世話をする彼女に好意を持ち始めていたことも確かだった。
だが、まさか、体まで反応するとは…
上司に頼まれたとはいえ、体を差し出し、いまも幸せそうに眠って…
無防備にも程があるだろ!?
「おい!梨華起きろ!!時間だぞ!?」
寝ぼけ、半部だけ目を開ける梨華があまりにも可愛くて思わずキスをした。
すると梨華はパチリと目を覚まし、飛び起きた。