私を救ってくれたのは君でした。
病名不明、遅くて一年
「病名不明です。けれど、遅くて一年の命でしょう。延命治療しますか?」
ある病室で、そう告げられた。
「どうする?」
母が俺の顔をのぞき込む。
「結構です。俺はあとの一年自由にしますので」
「では、家で安静にしていれば少しは延命出来ると思います」
医者は俺の方をチラチラみる。
「遅くて一年なんでしょう?だったら俺の自由にさせてください。安静なんてしていられる俺じゃないんで。それに延命治療したって体が痛むだけだ」
俺はそう言い切ると病室を出ようとした。
「鶴谷様っ、遅くて一年と言ったんです!あなたは病名不明なんです!つまり、どういうことかわかりますか?!」
「わかんねぇし、理解しようとも思わない」
「つまり……!あなたはいつ死んでもおかしくない病気ということです!早ければ明日、今日だってありえるんですよ?!自分の身を大事にしてください!」
「うるせぇ、俺のことに口出しすんな」
その一言を残して俺は勢いよく病室を出ていった。
俺だって、わかってるよ。
自分の身は、自分が一番わかってる。
自分の命が残り少ないなんて、わかってんだよ。
だから、もう言わないでくれ……。
ある病室で、そう告げられた。
「どうする?」
母が俺の顔をのぞき込む。
「結構です。俺はあとの一年自由にしますので」
「では、家で安静にしていれば少しは延命出来ると思います」
医者は俺の方をチラチラみる。
「遅くて一年なんでしょう?だったら俺の自由にさせてください。安静なんてしていられる俺じゃないんで。それに延命治療したって体が痛むだけだ」
俺はそう言い切ると病室を出ようとした。
「鶴谷様っ、遅くて一年と言ったんです!あなたは病名不明なんです!つまり、どういうことかわかりますか?!」
「わかんねぇし、理解しようとも思わない」
「つまり……!あなたはいつ死んでもおかしくない病気ということです!早ければ明日、今日だってありえるんですよ?!自分の身を大事にしてください!」
「うるせぇ、俺のことに口出しすんな」
その一言を残して俺は勢いよく病室を出ていった。
俺だって、わかってるよ。
自分の身は、自分が一番わかってる。
自分の命が残り少ないなんて、わかってんだよ。
だから、もう言わないでくれ……。
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