私を救ってくれたのは君でした。
公園の思い出
「帰ろうよ、鶴谷くん」

「だめだ」

「こ、怖い、怖いよ……」

「大丈夫」

「!」

すると、鶴谷くんは私の手を握った。

「恥ずかしいよ、鶴谷くん」

「でも、怖くないだろ?」

「そうだけど」

うん、怖くない。手が温かくなっていく。鶴谷くんの手が温かくて、気持ちいい。ひとりじゃないって感じる、、、『安心』する。

「公園回ろう、歩いてみようぜ」

「……うん」

鶴谷くんと一緒なら、

歩き出せる気がする……

そんな気がした。
< 19 / 82 >

この作品をシェア

pagetop