私を救ってくれたのは君でした。
「あれ、また鶴谷は欠課か?」

担任が呆れた様子で話す。

ピピピッピピピッ

受話器が音をだした。
先生は慌てて受話器を手に取る。

「はい、あ、こちらこそお世話になってます、鶴谷の担任です」

え!鶴谷くん?!

「そ、そうなんですか、珍しいですね。また喧嘩でもしたんですかね、はっはは!では、今日は……あ、はい、わかりました。では失礼します」

担任はため息をつくと受話器を置いた。

「鶴谷は今日欠席だ」

教室がザワつく。

「また喧嘩でもしたんだろう」

担任は苦笑いをする。

「じゃあこれでホームルームを終わりにする」

「ありがとうございました」

鶴谷くん、大丈夫かな。
病院に行ってるってこと?もしかして、あの病気が?死んだりしてないよね?
鶴谷くん……死なないでよ……鶴谷くん……!
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