私を救ってくれたのは君でした。
「はい!お願いします!」

「はい、わかりました。これです、一日に三回服用して下さい。これで、かなり延命できると思いますよ」

「ありがとうございます!」

「いえいえ」


ピロンッ

「!」

私はそのメールをみて驚愕した。手が震える、鳥肌がたつ、涙が出てくる。
そのメールの送り主は、お母さんだった。
帰りたくない、またなにか暴言を吐かれる。男を連れてきて、酒を飲んで、暴力を振られる。
吐き気がした。気持ちが悪いから、走ってトイレに入った。

ジャァー

ゴホッゴホッ

トラウマが、蘇ってくる。その度に吐き気がする。怖い、怖いよ。
私は走って教室に入った。
教室に帰るとすでに授業は終わっていた。

「天宮さん」

誰かに声をかけられた。こんなの、何年ぶりだ?私は声のした方に振り返った。
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