大好きな彼は超能天気ボーイ
「じゃあこの書類を親さんに書いてもらって
明日までに提出をお願いします!それでは、終了!」


平井先生が、
そう言うと一斉に教室から出て行くみんな。


「功、そろそろ私たちも行こっか。
ほら、起きて、」



「んー。まだ眠たい…」


そう猫なで声で言う
功はHRの時からずっと寝ていた。


先生はそれを特に注意するわけでもなく既に暗黙の了解と化していた。



「あ、帳さん、高橋くん。あなたたちに話があるわ。職員室に寄ってから帰ってね。」






もしかして、怒られるんじゃ…だって、始業式の時もめっちゃ私たちの事見てたもん。



なんか…
平井先生の目がとても怖く見えてきた…




「じゃ、梨乃行こっか。」

「え?」

「職員室。」



さっきまで眠そうにしてたのに、
気がつけばそんな面影もない
爽やかな功がいる。



「何?こわいの?」

「だって怒られにいくんでしょ?」

「ふっ、そうかもね。失礼します。」


そう言って
スタスタと職員室に入っていく功。


何でこうも余裕たっぷりなんだろう…



「あら、二人とも早かったわね。早速のお話なんだけどね。二人、学級委員してみない?」




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