大好きな彼は超能天気ボーイ
大事な試合まで後1ヶ月と迫った。


大事な試合だけあってものすごく緊張感が高まっている。


みんなヘトヘトになるまで練習して、
ヘトヘトになるまでマネージャーも働く。


そして怪我する選手も多い。


それは功も例外ではなくて……


「い、痛い……」


目の前で顔を歪める功。
突き指と捻挫、そしてピークな疲れ。


本当に……心配だ。


私は保健室でそんな彼の手当てをする。


「大丈夫?あんまり……無理しないでね?
私、心配だよ。
それに功がそんな顔するの、やだよ?」



「何?心配してくれてんの?かーわい。
それにさ好きでしてる事だしこんな傷、苦じゃないよ。」



「……ほんとに?」



「うん。
だからマネージャーさん、ちゃんと僕を支えて下さいね。」


そう言って優しく頭を撫でた功。


「は、はい!私に、任せて下さい!」


「うん、頼もしい。」


功は私の不安を溶かすように、優しく笑った。


……好き。
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