大好きな彼は超能天気ボーイ
私たち向かったのは、
とても評判の良いレストラン。
功は手慣れた手つきでメニューを見てる。
「何?」
「え?」
「さっきからじっと見てるでしょ?」
「え?
ああうん。ごめん。」
つい人をじっと見てしまう癖に気づかれてしまった。
「なんで謝るの?
梨乃が僕を見てるの、
かなり俺得だと思うんだよね。」
「どこがどう得してるの?」
「梨乃の目、綺麗だから。」
「は?」
突然くる褒め言葉に、こちらもついていけない。
その整った顔に言われるこっちの気持ちも考えて欲しいと切実に思う。
「ありがとう。功。」
「んーん。それより何頼む?」
そうやって、
お礼を言われても自分以外の事のように受け流す素っ気なさも好き。
こういうお店が似合ってしまうのも好き。
私をちゃんと見てくれるのも、好き。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
功はキノコの和風パスタ。
私はペペロンチーノを注文する。
「うん!美味しい!
梨乃はかなり幸せだー!」
小言でそう言いながら、パスタを頬張る。
思わず顔が綻んでしまう。
最近また体重増えてきたんだけど、
食べ物に罪はない。
これはある意味私の流儀でもある。
でも前に視線を向けると、功が私を凝視していたことに気づく。
「へえ、
梨乃は美味しいもので幸せになるんだ。」
「うん。そうだね。
あ、功、口にジェラートついてる。」
これはサービスでいただいたジェラート。
功は
ん。
って顔をして、口をこちらに向ける。
きっとこれは、「拭いてくれ」の合図。
私はカバンからティッシュを取り出し、それを拭う。
相変わらず綺麗な形をした唇に、思わず見入ってしまう。
男の子なのに、嫉妬してしまうほどに。
「梨乃、何でも持ってるよね。」
「うん、心配性だからね。
ティッシュに日焼け止めに絆創膏に歯ブラシにハンカチに…色々まとめてあるんだよ?」
「自分で認めるんだ。梨乃は天才だね。」
「うん。いい意味でとらえておくよ。」
「ねえ梨乃、また来ようね。」
功はそう言って綺麗に笑った。
「うん。またいつかね。」
とても評判の良いレストラン。
功は手慣れた手つきでメニューを見てる。
「何?」
「え?」
「さっきからじっと見てるでしょ?」
「え?
ああうん。ごめん。」
つい人をじっと見てしまう癖に気づかれてしまった。
「なんで謝るの?
梨乃が僕を見てるの、
かなり俺得だと思うんだよね。」
「どこがどう得してるの?」
「梨乃の目、綺麗だから。」
「は?」
突然くる褒め言葉に、こちらもついていけない。
その整った顔に言われるこっちの気持ちも考えて欲しいと切実に思う。
「ありがとう。功。」
「んーん。それより何頼む?」
そうやって、
お礼を言われても自分以外の事のように受け流す素っ気なさも好き。
こういうお店が似合ってしまうのも好き。
私をちゃんと見てくれるのも、好き。
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功はキノコの和風パスタ。
私はペペロンチーノを注文する。
「うん!美味しい!
梨乃はかなり幸せだー!」
小言でそう言いながら、パスタを頬張る。
思わず顔が綻んでしまう。
最近また体重増えてきたんだけど、
食べ物に罪はない。
これはある意味私の流儀でもある。
でも前に視線を向けると、功が私を凝視していたことに気づく。
「へえ、
梨乃は美味しいもので幸せになるんだ。」
「うん。そうだね。
あ、功、口にジェラートついてる。」
これはサービスでいただいたジェラート。
功は
ん。
って顔をして、口をこちらに向ける。
きっとこれは、「拭いてくれ」の合図。
私はカバンからティッシュを取り出し、それを拭う。
相変わらず綺麗な形をした唇に、思わず見入ってしまう。
男の子なのに、嫉妬してしまうほどに。
「梨乃、何でも持ってるよね。」
「うん、心配性だからね。
ティッシュに日焼け止めに絆創膏に歯ブラシにハンカチに…色々まとめてあるんだよ?」
「自分で認めるんだ。梨乃は天才だね。」
「うん。いい意味でとらえておくよ。」
「ねえ梨乃、また来ようね。」
功はそう言って綺麗に笑った。
「うん。またいつかね。」