大好きな彼は超能天気ボーイ
「あ、あと俺の前で
功の名前出すの禁止ね。妬くから。」
「え?」
「そりゃそうでしょ?」
当たり前だろ?なんて言われてしまう私は、よっぽど気遣いのツメが甘いのかもしれない。
「あ、はい。
…そういえば先輩、自分で笑顔が嘘っぽい
って認めてましたよね。
何か訳があるんですか?」
私は話題を変えようとする。
さあ巻きもどれ私のペース!
何事も無かったかのように!
「ああ、俺モテるじゃん?」
「あ、そうですね。」
自分で言えるとこが凄い…
先輩の顔面偏差値になれば、当然か。
「ほら、
顔だけ見て言われるのかなり辛いんだよね。
両親が美形なだけで、俺は特にそれを省けば空っぽな気がして。」
「っ 、そんな事…」
「それに理想押し付けられるのが辛かったりするんだよね。
絶対優しいとか、そんな事。
元カノともそれで別れたんだけど、なんか人を信じられなくなってたんだよね。」
先輩は淡々と続けた。
そこに感情なんてこもっていない。
ただ、可哀想に感じた。
思わず先輩の背中を撫でたくなる。
そんな事ないです。
先輩は理想でなくても素敵ですって。
でも、どう触れていいのか分からない。
だって功のことと、先輩のことを
複雑に。そして、中途半端にしてしまっているから。
よく考えて…
「そうなんですね。
もしかしたらそれは功も一緒かも。」
私はポツリとつぶやく。
いつも告白されてるときの功の背中は、
とても悲しそうに見える。
もしかしたら、先輩と功は共通してる所もあるのかもしれない。
そして気づく。
また先輩の前で功の名前を出してしまった事に。
「たしかに。気づいた?功の名前…」
「あ、はい。ついうっかり…
私ここにいた方がいいですか?
それともまた手伝った方が…?」
「ああ、うん。俺はへーき。
三宅手伝いに行ってあげて?」
「お大事に。」
そう言ってとぼとぼと保健室をでて、体育館へ向かう。
色んな事情があるよね。
確かに顔がよくてそれもいい意味で捉えられる人もいれば、
不快に感じる人もいる。
私はそんな彼らの中身を
外見はもちろんかっこいいかもだけど、
ちゃんと見ていこうと思った。
功の名前出すの禁止ね。妬くから。」
「え?」
「そりゃそうでしょ?」
当たり前だろ?なんて言われてしまう私は、よっぽど気遣いのツメが甘いのかもしれない。
「あ、はい。
…そういえば先輩、自分で笑顔が嘘っぽい
って認めてましたよね。
何か訳があるんですか?」
私は話題を変えようとする。
さあ巻きもどれ私のペース!
何事も無かったかのように!
「ああ、俺モテるじゃん?」
「あ、そうですね。」
自分で言えるとこが凄い…
先輩の顔面偏差値になれば、当然か。
「ほら、
顔だけ見て言われるのかなり辛いんだよね。
両親が美形なだけで、俺は特にそれを省けば空っぽな気がして。」
「っ 、そんな事…」
「それに理想押し付けられるのが辛かったりするんだよね。
絶対優しいとか、そんな事。
元カノともそれで別れたんだけど、なんか人を信じられなくなってたんだよね。」
先輩は淡々と続けた。
そこに感情なんてこもっていない。
ただ、可哀想に感じた。
思わず先輩の背中を撫でたくなる。
そんな事ないです。
先輩は理想でなくても素敵ですって。
でも、どう触れていいのか分からない。
だって功のことと、先輩のことを
複雑に。そして、中途半端にしてしまっているから。
よく考えて…
「そうなんですね。
もしかしたらそれは功も一緒かも。」
私はポツリとつぶやく。
いつも告白されてるときの功の背中は、
とても悲しそうに見える。
もしかしたら、先輩と功は共通してる所もあるのかもしれない。
そして気づく。
また先輩の前で功の名前を出してしまった事に。
「たしかに。気づいた?功の名前…」
「あ、はい。ついうっかり…
私ここにいた方がいいですか?
それともまた手伝った方が…?」
「ああ、うん。俺はへーき。
三宅手伝いに行ってあげて?」
「お大事に。」
そう言ってとぼとぼと保健室をでて、体育館へ向かう。
色んな事情があるよね。
確かに顔がよくてそれもいい意味で捉えられる人もいれば、
不快に感じる人もいる。
私はそんな彼らの中身を
外見はもちろんかっこいいかもだけど、
ちゃんと見ていこうと思った。