大好きな彼は超能天気ボーイ
通学バスの中、功は私に、


「どう?濱田さんと話せた?」


なんて聞いてくれる。
きっと私の事をちゃんと気遣ってくれてるんだろうな。


「ううん。全く。」


そんな優しさに応えられるような良いニュースは無いんだ。



「…、そっか。でも梨乃なら大丈夫。」



功の大丈夫は、大抵信用ならない。
でも功は、そっと私の頭を撫でる。

だから、その大丈夫は、私にとって心を落ち着けてくれる安心機材のようなもの。


「ありがと。能天気さん。」

「少しはマシになった?心配性さん。」

「うん。だいぶね、」


「そっか。大丈夫、大丈夫。」


功は嬉しそうに私の髪を撫でた。


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