大好きな彼は超能天気ボーイ
部屋で何かしていたわけでもない。
ただ呆然と座っている私に、
本を読みながら、隣に居てくれる功。


「ね、梨乃。今日って確か…祭りだよね。」

「あ、そうだったね。」

「今から行こうよ。」

「え?今から?」


その祭りは、この地元では毎年開催される、
こじんまりとしたお祭りで、人が多いわけでも、少ないわけでもない。


功とは幼い時から、一年たりとも欠かさず
一緒にお祭りに出かけていた。


「ほら、行こうよ。」



「うん!梨乃行きたい!」

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