姫☆組 2nd (姫シリーズVol.2) 【完】
ジャンは画面を見て、眉をしかめた

おかしい・・

一見して、何もおかしいところのない株式グラフなのだが、ジャンは違和感を感じずにはいられなかった

「なぁ・・お前等、株売ってないよな?」

ジャンは、弟たちに視線を向けた

「え? 急に何? 何の株? 俺、結構株やってるけど?」

ダンが怪訝な顔をしながら、ジャンの前にある画面に目をやった

「・・・・うちの株 お前等15ずつ持ってるだろ?」

ダンはジャンの言葉を聞きながら、株式グラフを真剣に見始めた

「・・兄貴・・ コレやばいよ」

ダンの言葉にジャンの表情が硬くなる

「・・あぁ どうみても市場に出回っている株式が多い・・」

そう、50%以上の株式の売買がされていたのだ

その時、ずっとだまっていたケンが口をひらいた

「売った・・・」

ケンの発言に、ジャンとダンがバッと振り返った

「は? 兄貴何言ってんの?」

ダンの表情が曇る

「ケン・・ マジか?」

ジャンが立ち上がり、ケンに近づいていく

「・・こんなん冗談で言う話じゃないっしょ?」

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