姫☆組 2nd (姫シリーズVol.2) 【完】
ジャンは、ジャケットの中に入れてあったボイスレコーダーをおもむろにカウンターの上に出した

「・・・一つじゃないでしょう・・」

「・・・・・・」

ガクに指摘され、胸ポケットの中からも出し、二つ並べて置いたのだった

「・・・・はぁ・・ あなたも懲りない人ですね 」

とガクはジャンを見て大きくため息をついた

「・・・どうしてもあなたには勝てないようです このチケットはありがたく頂いていきます では、もう二度と会うことがない事を祈ってます」

ジャンはそういい残し、エレベーターに乗り込んでいった

1階に着くと、カウンターに先ほど見かけたバーテンがいたので、ジャンは軽く会釈をし、AQUAを出て、すぐにタクシーをひろった

タクシーに乗り込むと、先ほどガクに渡された封筒を手に取り、中からチケットを取り出した

「チッ・・プライベートかよ・・」

三人兄弟に用意されていたのは、大倉家所有のプライベートジェットのチケット

ジャンは、チケットを封筒に戻し、そのままビリッと破り捨ててしまったのだった

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