姫☆組 2nd (姫シリーズVol.2) 【完】
その日、姫花はクタクタになりながら、深夜に帰宅した

咲と、りんも体を引きずるようにそれぞれ帰っていった

今日は、本当に忙しかった・・

朝から書店に出向き、握手をしまくった

そして、マスコミのインタビューを間に挟み、飛行機に乗って、札幌へ

そこでも、握手&サイン会

そして、名古屋と福岡に飛び、最終便で東京に戻ってきたものの、事務所でさせられた関係者宛のサインの山

ペンを握りすぎて、指はつるし、握手と笑顔のし過ぎで、手と顔の感覚がまだおかしい

「あ~ちかれた~」

変な日本語で姫花はリビングのソファに倒れこんだ

そこにガクが顔を見せた

手には【姫★組 G・Ver】を持っている

「いいんじゃねぇの? 構成もなかなかだし・・」

意外なガクの言葉に驚く姫花

「結構プレミアつくんじゃねぇの~ 」

とガクは姫花にミネラルウォーターを手渡した

姫花は素直にソレを受け取り、首を傾げる

「プレミア? なんで?」

「・・いや、いい写真集だからね」

とガクは微笑んだ

「そう? ありがとう」

姫花は腑に落ちないながらもガクにお礼を言い、リビングを後にした

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