姫☆組 2nd (姫シリーズVol.2) 【完】
それは、あまりにも、突然のことだった

姫花たちがソウルから戻って、1週間後

姫花は珍しく、学校に来ていた

いつもはマナーにしてポケットに入れておく携帯を、その日はカバンに入れていたので、ガクから何回も着信があったことに全く気がつかずに、久しぶりに、やっちゃんとふたりでランチをとっていたときだった

「姫花!!!」

今日は仕事で一日来れないと聞いていたりんが私服のまま、血相を変えてカフェに走ってきた

「あんた! 携帯はどうしたの?」

「え? 携帯・・」

姫花は制服のポケットをポンポンと叩く

「あれ? どこかな? カバンかな? それより、どうしたの? 仕事は?」

「そんなのどっちでもいいのよ!! とにかく、行くわよ! やっちゃん、姫花の荷物、後でAQUAに届けておいて!!」

そういうと、りんは姫花の腕を掴み、わけのわからない姫花を連れてカフェをすごい勢いででていった

その様子をやったんはあっけにとられてみていたのだが

「普通科の俺がどうやって芸能科の教室に荷物、持ちに行くんだよ・・」

とポリポリ頭をかいた

りんに連れられて姫花は上履きのまま外まで出てきていた

「ちょっと! りん、一体何? なんなわけ?」

校門をくぐる手前で姫花は止まり、姫花の腕を掴んでいたりんも必然的に止まることになった




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