姫☆組 2nd (姫シリーズVol.2) 【完】
「りん? ちょっと、聞いてるの?」

何の反応も見せないりんを覗き込む姫花は、今まで見たのとのないりんに言葉を失った

そこへ、校門の外で待っていたガクがあらわれた

「りん、お前先に車行ってろ」

りんはガクの言葉に、姫花の問いに答えるどころか、視線さえ向けずに校門をくぐっていった

「アニキ・・ なんなの? 」

姫花は親友の後姿を見ながらつぶやいた

「・・・姫花・・いいか、よく聞けよ?」

ガクは姫花の肩を掴んだ

「ちょっと・・何? ふたりとも変だよ?」

姫花は眉をよせた

「・・・日向が乗った高速列車に、化学薬品を積んだトラックが突っ込んだ」

ガクは、姫花の目を見て、ゆっくり話している

「日向の安否はまだわからない このまま、現地に飛ぶからな?」

姫花は、ガクの言葉を夢の中で聞いているようだった

化学薬品って・・何? 日向の安否って・・・・

姫花はそのままガクの運転で空港まで連れて行かれ、そのまま飛行機に乗せられた

16時間のフライトの間、姫花は一睡もせず、ただ目を開き、ボーっと前を見ているだけだった

そんな姫花をガクは見ている事しか出来なかった

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