姫☆組 2nd (姫シリーズVol.2) 【完】
プルルルル・・・

プルルルルル・・・・

電話の鳴る音で、ガクはハッと体を起こした

立ち上がると、体にかけてあった毛布がバサッと下に落ちた

姫花が掛けてくれたのだろうか・・

そのまま受話器をとると、潤也からだった

もう、下のロビーに来ているらしい

部屋番号を伝え、電話を切った

ベットに視線をやると、姫花の姿がない

ガクは、目を見開き

「姫花!!! 姫花!!!」

と大声で姫花の名前を連呼した

すると、シャワールームから音がする

姫花は、シャワーを浴びているらしい


ガクはそのままソファにドサッと座り込んだ

一瞬、姫花がどこかに行ってしまったのかも・・と考えてしまった自分を笑った

焦るな・・焦るな・・

自分に言い聞かせる


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