姫☆組 2nd (姫シリーズVol.2) 【完】
自宅に戻った姫花は、誰もいない、真っ暗な室内を進んでいく
そして、迷うことなく、入った日向の部屋
大倉家に居候として暮らしていた日向の部屋は、何一つ変わることなく、姫花は日向のベットにドサッと倒れこんだ
日向のシーツをクルクルと自分の体に巻きつけていく・・
懐かしい匂いに、日向が抱きしめてくれていると錯覚さえしてしまいそうになった
でも、日向はもういない・・と自分に言い聞かせる
もう、枯れ果てたと思っていたのに、あふれ出す涙を止める術を知らない姫花はそのまま日向のベットに埋もれ、寝てしまった
しばらくして、ガクが仕事から戻ってきた
とっくに若葉マークのとれた愛車のBMWから降り、いつものように真っ暗な家を眺める
広すぎる家にたったひとり・・
ガクは、玄関にキーをさしすでに開いている事に気がついた
慌てて、ドアを開けるが、室内は真っ暗だ
カツン! 自分のジューズに何かが当たった
広い玄関に、ヒールの靴を見つけたガクは、姫花の部屋に走っていった
バタン!!
ノックもせずに、ドアを開けるも、真っ暗・・
室内を見渡すも、人の気配はない
ガクは、バスルームやリビング、家中を片っ端から走り周った
そして、最後に今まで自分も避けていた日向の部屋のドアノブに手を掛けた
スースー
規則正しい寝息と、盛り上がっている日向のベット
やせ細った妹が、月明かりに照らされ寝ていた
ガクは、ベットの脇にそっと座って、姫花の顔を覗き込んだ
頬には、泣いた後がくっきり残っている
「おかえり・・・ よくがんばったな・・」
ガクは、姫花の頬の涙の後をそっと拭い、布団を掛け立ち上がった
そして、迷うことなく、入った日向の部屋
大倉家に居候として暮らしていた日向の部屋は、何一つ変わることなく、姫花は日向のベットにドサッと倒れこんだ
日向のシーツをクルクルと自分の体に巻きつけていく・・
懐かしい匂いに、日向が抱きしめてくれていると錯覚さえしてしまいそうになった
でも、日向はもういない・・と自分に言い聞かせる
もう、枯れ果てたと思っていたのに、あふれ出す涙を止める術を知らない姫花はそのまま日向のベットに埋もれ、寝てしまった
しばらくして、ガクが仕事から戻ってきた
とっくに若葉マークのとれた愛車のBMWから降り、いつものように真っ暗な家を眺める
広すぎる家にたったひとり・・
ガクは、玄関にキーをさしすでに開いている事に気がついた
慌てて、ドアを開けるが、室内は真っ暗だ
カツン! 自分のジューズに何かが当たった
広い玄関に、ヒールの靴を見つけたガクは、姫花の部屋に走っていった
バタン!!
ノックもせずに、ドアを開けるも、真っ暗・・
室内を見渡すも、人の気配はない
ガクは、バスルームやリビング、家中を片っ端から走り周った
そして、最後に今まで自分も避けていた日向の部屋のドアノブに手を掛けた
スースー
規則正しい寝息と、盛り上がっている日向のベット
やせ細った妹が、月明かりに照らされ寝ていた
ガクは、ベットの脇にそっと座って、姫花の顔を覗き込んだ
頬には、泣いた後がくっきり残っている
「おかえり・・・ よくがんばったな・・」
ガクは、姫花の頬の涙の後をそっと拭い、布団を掛け立ち上がった