姫☆組 2nd (姫シリーズVol.2) 【完】
「龍馬んとこには連絡してない・・」

とガクが言った時、ガクの携帯が震えた

「・・龍馬・・・」

ガクはおもむろに受話器を耳に押し付けた

「龍馬んとこの情報網はすごいからね・・」

とりんは、きっとどこからか姫花の話が龍馬の元に行き、心配して電話をかけてきたんだろうと予想していた

「え? 」

その時、ガクが大きな声をあげ、立ち上がった

「それ、絶対、姫花!! 龍馬! 捕まえとけ!!」

とガクは慌ててキッチンに置いてあった、車のキーを掴んだ

「ガク! 姫花いたの?」

ガクの慌てっぷりにりんがブレーキをかける

「龍馬が、姫花にそっくりな女をソウル市内で見かけたらしい 気になって、姫花に連絡してみたけど、繋がらなくて、俺に掛けて来たんだ これからちょっと行ってくる」

「ちょっとがっくん! 落ち着いて!!」

大吾がガクの前に立ちふさがる

「どけ! 」

「がっくん! こんな夜中の便ないって!」

大吾にそう言われ、時計を見たガクはやっとその事実に気がつき、大吾から視線をそらした

「ガク・・ とにかく座ろう・・」

りんに腕を引っ張られ、ガクは再び、ソファに座った

「姫ちゃん・・ どうして黙って龍馬くんのとこに行ったんだろ?」

咲は不思議だった

「龍馬んとこ・・行くかな?」

りんは、姫花が龍馬の所に行ったようには思えなかった

「だよな・・ 龍馬んとこに行くやつが、龍馬に連絡してないってナイよな」

大吾の言葉にうなずく咲

三人が、話している間、ガクはジッと黙って話を聞いていた
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