姫☆組 2nd (姫シリーズVol.2) 【完】
アポもとらずに、龍馬はジフンの家の前まで来ていた

ピンポーン・・・

躊躇なく、インターフォンを押す

・・・・・・・

応答なし

ピンポーン・・・

・・・・・

しばらく待ってみるも応答がないので、少々手荒だが鍵を壊し、靴も脱がず、室内へ入っていった

本当に留守なら、ここで侵入者感知のアラームが響き渡るハズだ

しかし、何もならない

警報機が解除されているという事は、留守ではないという事だ

姫花は、Jとふたりで温室に居た

最初に龍馬に気がついたのは、Jだった

龍馬に一礼し、姫花の元を少し離れるJ

そんなJを横目に見つつ、龍馬は姫花の元へ歩いていった

「あれ? 龍馬? 久しぶり! 元気だった?」

いつもと変わらない姫花に少し驚く龍馬

「暢気だな~ こっちに滞在しているなら連絡くらいよこせよ?」

龍馬も姫花に合わせ、何も変わらない様子で返す

「あれ? 連絡していなかったっけ? ごめん、ごめん! じゃあ、今度おいしいもの御馳走してよ!」

「高校生にたかるつもり?」

「私は、ニートだからね~」



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