姫☆組 2nd (姫シリーズVol.2) 【完】
龍馬が去った後、しばらく放心状態の姫花だったが、ジフンが帰ってきたことにより、笑顔に戻った

「ヒメ、ただいま・・ 何か変わったことはあった?」

「いつもと変わらなかったよ?」

それから、変わらぬ時間を過ごし、姫花は自室へ戻っていった

その夜、ジフンはモニターで龍馬とのやり取りを見ていた

ジフンが不在の際、姫花の行動はすべて録画され、ジフンがチェックしていたのだ

映像を見終わると、ジフンはしばらく考え込んだ

龍馬が温室を出て行く際、監視カメラをチラッと見ていた・・・

龍馬は、カメラの存在に気がついていたのだ

姫花への言葉はそのまま自分への言葉だという事

このまま自分の元に姫花を置いておくのは、姫花にとっても、自分自身にとってもプラスにならない事なのだと・・

それでも、ジフンは姫花の側にいたかった

理屈じゃない

本能がそうしたいと求めているのだ

ジフンは、目を瞑ったまま天井を仰ぎ見た

人間は動物だが、本能で生きてはいない

理性でいきている動物だ

だから、この星での覇者に成り得た

目を開け、背筋を伸ばし、

ジフンは、思いっきり息を吸い込んだ

そして、立ち上がり、姫花の部屋へ向った


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