姫☆組 2nd (姫シリーズVol.2) 【完】
「ゲ・・・・ゲホッ」

ガクに胸倉を締め上げられ、ジフンは呼吸さえも苦しく、答えるどころじゃない

「がっくん!! それじゃあ説明できないから!!!」

龍馬によって、開放されたジフンはしばらくむせ返ったあと、ガクに向き直った

「申し訳ありません・・・ 昨夜、出て行ってしまいました・・・」

ガクの目を見て一気に言葉を出したジフンはそのまま頭を下げた

「・・・・・」

「マジかよ・・ おい! どういう事だよ!! ここの監視カメラは故障中か!!」

今度は龍馬がキレる番だった・・

「龍馬・・ いい・・ 」

冷静になったガクが龍馬をたしなめる

「納得のいく説明をしてもらうからな・・」

部屋にひっくり返っていたソファを直し、ガクはそこに座り、ジフンを見た

ガクのその行動を見た龍馬もガクの隣に座り、ジフンは部屋の外にいたメイドたちに、中で倒れている数名のボディガードと警備を連れて行かせた

そして、自分もガクと龍馬の前のソファに腰を下ろしたのだった

「俺は、どうも諦めの悪い男みたいで、今朝はもうヒメには会わないつもりだった・・・」

とジフンは今朝の様子を話し出した

「それでも、最後にヒメの寝顔を見てから出ようとおもった がっくんと龍馬に連れられて行くヒメを見送る勇気がないから、それでお別れにしようと・・ けど、もうヒメはいなかった ベットに横になった様子もない・・ 急いで確認したよ・・ 屋敷中の監視カメラの映像を・・ もちろんモニタールームで監視していたやつらにも聞いた ヒメは夕べのうちにここを出て行ったんだ さっきのヤツラはそれを知りつつ放置した・・」

「繁華街は? もう探したのか?」

龍馬がジフンに詰め寄った

「あぁ・・ でも、ヒメは繁華街どころかほとんどこの屋敷内にいたから、土地勘はないし、出て行ってもう6時間以上経っている・・ おそらくこの国にはいないんじゃないかな・・」

こうして、また姫花の足どりはつかめなくなってしまったのだ

今回は、姫花の意思によって・・・

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