姫☆組 2nd (姫シリーズVol.2) 【完】
中身はなんともなっていないかな・・・

日向はそっと袋を逆さにして、中身を確認しようとした

パサッ・・

日向の手に落ちた箱は多少変形はしているものの、大丈夫なようだった・・

その時、足元に落ちている紙に視線が止まる

手に取ると、名刺だった・・

ん? ジャン=ブレイク・・

店のマネージャーの名刺だった

「ヒナ~ ごめん~ 行こうか?」

姫花がバスルームから出てきて、名刺をみている日向に気がついた

「姫? これ?」

日向は姫花に名刺を差し出した

「さっき話した店の人・・ なんかあったらってさ・・」

姫花はきょとんとした表情で日向を見た

「そう・・ りんちゃんと咲ちゃんももらった?」

「もらってないよ? だって、交渉したの私だけだもん」

「そいつ・・ 他になんか言ってた?」

「他に? あー出来上がったら連絡くれるから部屋番号を教えてって言われたけどさ、そんなの教えるわけないじゃんね~ 」

姫花は笑いながら、日向の持っていた名刺を受け取り、それをそのままダッシュボードに置いた

「ヒナ、行こう?」

「あ? あぁ・・・」

二人は、みんなの待つ、ガクの部屋に行き、ガクにブーブー言われながら、エレベーターに乗り、ロビーに降りた

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