姫☆組 2nd (姫シリーズVol.2) 【完】
この場所で、こんな事を考えている自分が嫌だった姫花は、足早にホテルに向った

フロントでチェックインを済ませた姫花は、同時に日本行きのチケットの手配も頼んだ

もう、帰ろう・・・

本来は、このまま賢次、龍馬と尋ねる予定だったが、彼らには彼らの生活がある

それを乱すのはよくない・・

そう考えたのだ


*******



姫花の姿が見えなくなったところで、潤也はガクに電話をいれた

「がっくん? 久しぶり・・ え? まぁ、なんとか・・さっきさ・・姫花が来たんだよね・・」

潤也の言葉に驚きつつ、ガクは少し安堵していた

「そうか? 元気だったか?」

「あ~ なんかちゃんと顔みてないから、カード使用記録調べて、どこに泊まってるか教えてほしいんだけど?」

「なんか、よくわかんねぇ展開だけど、わかった・・ 調べて折り返すから・・」

ガクはそういって、一旦電話を切り、使用記録を確認し、潤也に知らせたのだった

“プリンセス・パレス”

姫花の滞在しているホテルだった

姫花の事だ

日向さんの墓参りに行って、もしかしたら、事故現場にも行くかもしれない・・

そう考えていると

「ジュンヤ~ 」

奥の部屋から潤也を呼ぶ声

そうだった・・

今すぐには行けないんだった・・

・・・・と潤也は思考回路を切り替え、奥の部屋へと向ったのだった
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