姫☆組 2nd (姫シリーズVol.2) 【完】
携帯の向こうから聞こえてきたのは、姫花の声

「潤也? 二日?三日ぶり? 」

「・・・今どこ?」

「え? 今? 家だよ? 久しぶりすぎて、なんか興奮気味~」

「・・・そう・・ ちょっとがっくんに代わって?」

「アニキ? ちょっと待ってて~」

しばらくすると潤也の耳にガクの声が届く

「潤也? どうした?」

「がっくん・・ 姫花いつそっちに戻ったんすか?」

「あ~ なんか仕事から戻ったらいた・・ ホテルでエアチケット手配してもらっていたらしくて、カードの使用記録残ってなかったらしい・・ 」

「・・・・・・」

「おい? どうした? 潤也?」

「あっ・・ いや、何でもないっす・・ 姫花がそっちに戻ったなら、良かったです・・ じゃあ、また・・」

「え? あっ・・おい!!」

そのまま電話は切れてしまった

「潤也なんだって?」

姫花は、困惑しているガクに声を掛けた

「・・・よくわからん・・ っていうか何かあった?」

「何かって?」

「ん~ 向こうで潤也に会ったのか?」

首を振る姫花

「どうした?」

何を思い出したのか、姫花が悲しい表情をみせたのをガクは見逃さなかった
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