姫☆組 2nd (姫シリーズVol.2) 【完】
「っていうか、すっげ~酔っていたんだぞ? もういいのかよ?」

「あ~具合? 頭痛薬飲んでたの忘れちゃって・・ だから酔いも早かったし、コテッと寝ちゃったみたい」

「ったく、みたいじゃねぇよ! 薬のんで、酒煽るなんて、アホだろ? 」

「・・・・・・・」

「なんだよ? なんか言えよ?」

「・・潤也は? 」

「俺? 俺が何?」

「潤也は、誰とあのBarに行ったの?」

「・・・・・・」

「戻ってきても、ホテルに滞在してるんでしょ? 噂の彼女と一緒だった?」

「・・・・・・」

「そうなら、私なんかにかまわず行って・・ もう平気だし・・」

「・・・・ヒメ・ なんで? なんで泣いてる?」

潤也は姫花の頬をつたう涙をソッと指で払った

「泣いて・・る?」

姫花は自分が泣いているのに気がついていなかったのか、慌てて頬に手を置こうとするが、潤也が姫花のその手を握るほうが早かった

「・・・・潤也・・ 離して?」

「・・・・・・・」

「ねぇ・・・ 潤也・・・」

姫花は自分の手を握る潤也の手としばらく格闘していたが、すぐに空いていた方の手も自由を奪われてしまう

「姫花・・・」

その声に姫花の視線は潤也を捕らえる

「・・・・・・」

「・・・・・・」

静かに、ゆっくり・・

二人の唇は重なっていった
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