姫☆組 2nd (姫シリーズVol.2) 【完】
午後2時、アリがAQUAに顔を出すと、昨日と同じ服装の姫花が一人、カウンターに座っていた
「あれ? 姫花、ひとり?」
一瞬、険しい顔をしたアリもすぐにいつもの表情に戻り、姫花へ歩み寄る
「あ! アリ! なんか、夕べごめんね・・ ここまで連れて来てくれたんでしょ?」
「そうだよ~ あんな飲み方しちゃ駄目・・ お酒はおいしく飲まなきゃ・・ 」
「だよね~ 」
「・・・・・・ヒメ・・大丈夫?」
アリはここに姫花がひとりでいる事が、答えなんだと思った
「・・何が?」
「・・・・・」
「・・・二日酔いにはなってないわよ? ほら!」
と姫花は力コブを作ってみせる
「は? それと酒となんの関係があんの?」
姫花がそうくるなら、このまま気がつかないフリをするしかないアリはもう姫花にその話題を振ることはなかった
それからまた、変わらない毎日が過ぎていく・・・
周囲にはそう見えていた
でも、そうではなかった・・
半年後、再び姫花は姿を消した
パスポートに現金、小さなカバンひとつだけを持って・・
もちろん探した
ガクもりんも、咲も大吾も、龍馬も賢次も・・
アリもジェイソンも・・
ただ、潤也だけは、姫花を探そうとしなかった
今でも、あの夜ふたりが会ったのを知っているのはアリだけ・・
「あれ? 姫花、ひとり?」
一瞬、険しい顔をしたアリもすぐにいつもの表情に戻り、姫花へ歩み寄る
「あ! アリ! なんか、夕べごめんね・・ ここまで連れて来てくれたんでしょ?」
「そうだよ~ あんな飲み方しちゃ駄目・・ お酒はおいしく飲まなきゃ・・ 」
「だよね~ 」
「・・・・・・ヒメ・・大丈夫?」
アリはここに姫花がひとりでいる事が、答えなんだと思った
「・・何が?」
「・・・・・」
「・・・二日酔いにはなってないわよ? ほら!」
と姫花は力コブを作ってみせる
「は? それと酒となんの関係があんの?」
姫花がそうくるなら、このまま気がつかないフリをするしかないアリはもう姫花にその話題を振ることはなかった
それからまた、変わらない毎日が過ぎていく・・・
周囲にはそう見えていた
でも、そうではなかった・・
半年後、再び姫花は姿を消した
パスポートに現金、小さなカバンひとつだけを持って・・
もちろん探した
ガクもりんも、咲も大吾も、龍馬も賢次も・・
アリもジェイソンも・・
ただ、潤也だけは、姫花を探そうとしなかった
今でも、あの夜ふたりが会ったのを知っているのはアリだけ・・