姫☆組 2nd (姫シリーズVol.2) 【完】
「大丈夫か!!」龍馬は部屋に入るなり、大声をだし、

逆に大吾は、咲の下へ駆け寄った

「私は大丈夫だよ・・ボロボロだけど」と咲は大吾に笑顔を見せた

「私等は頑丈にできてますから!」とりん

「私等は・・って私はの間違いだろ?」と賢次

いつもと変わらない空気にふたりは安堵した

「・・それにしても、こっちのファンは強え~な~」と龍馬は改めて三人のボロボロの服装を見た

「・・・・」

「ねぇ・・なんか、視線がエロいよ」と姫花が龍馬を睨んだ

そこへ・・

「すみません・・ コレ、着てください」とKINGのマネがスタッフ用のツアーTーシャツを差し出した

KINGのスタッフ用のツアーT-シャツは、一般販売されているシャツの柄に、スワロフスキーで印字が縁取りされているもので、肩のところに【STAFF】と印字されているものだった

三人は、今着ているボロボロの私服よりマシだと判断し、素直にそのシャツに着替え琉為に、一度、部屋を出た

三人が、着替えを済ませ、戻ってくると、日向とガクの姿がなかった

「あれ?ふたりは?」と姫花

「あぁ・・事務所と話し合いに行った・・」と賢次

「なんか・・悪かった!!」と龍馬と大吾が4人に深く頭を下げた

「どうした? お前等も知らなかったんだろ?」と潤也

「・・でも、今知ったわけじゃない・・ツアー初日に知った」と大吾

「・・なんで? なんで教えてくれなかったの?」とりんの口調は強い

「・・・いや・・もう事務所同士で話がついているもんだと思っていたし・・結局俺たち自身が商品で、事務所は売り手だし・・」と大吾は段々と声が小さくなっていった

「それに、あの写真集って、素の俺らじゃん? 姫花と咲意外は、自分だけの写真集だしてるけど、どの写真集にもない空気があの写真集では切り取られてるだろ?だから、単純に、日本以外の国に住んでる俺らの事、応援してくれているファンの子達に知って欲しかったんだよ」と龍馬

「・・わかった。 龍馬の言いたいこと・・でも、知らなくて、今回大騒ぎになったってことだけは、忘れんなよ」と賢次


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