姫☆組 2nd (姫シリーズVol.2) 【完】
「朝、フロントに電話しただけだよ?」と日向

「だけって・・ よく言うよ・・」とガクは大吾の皿に乗っている肉に手を伸ばす

「それで・・・ビーチに東屋が建っていたんですか・・ 昨日はなかった気がしたんですよ・・」と賢次も大吾の肉に手を伸ばす

そう、日向は、姫花が朝シャワーを浴びている間にフロントに電話を掛け、2時間でビーチに東屋を用意しておくように言ったのだった

「なんか・・めちゃくちゃじゃん・・」といいながら潤也も大吾の肉を箸で掴んだ

となりで焼かれる、ロブスターや貝類を横目に、一人で黙々と焼いた肉もあっという間に半分・・

「って!!お前等~」と、大吾が大声を上げて、最後に肉を掴んだ潤也を追いかける

「って!!なんで、俺だけ~!!!」と潤也も必死になって逃げ回っている

りんは、「本当・・元気よねぇ~」と背中越しに聞こえる騒ぎに呆れ顔

「昨日も今日もジムに行ってたみたいだよ?」と咲

「・・・・わざわざ飛行機乗ってまでジム通いって、筋肉バカもいいとこ・・」と姫花

「でも、本当、潤也くんもですけど、みなさんの体って、色っぽいですよね~」と咲は、カウチに座り直し、後ろでワイワイしている7人に視線を移した

「咲ちゃ~ん・・ なんかエロいよ~」とりんは咲にニタっと笑いかけた

「ちょ! ちょっとりんちゃん!!」と咲の顔は真っ赤になる

「・・・りんのニヤけ顔の方がよっぽどいやらし~」と姫花

「いやらしいってさ~ ひどー」とりん

陽もすっかり水平線に沈み、三人もようやくカウチから腰を上げた




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