姫☆組 2nd (姫シリーズVol.2) 【完】
「そんなの、わかってるよ 俺と姫花のキスはそれより前に済んでるんだ」と言い残し、賢次は潤也が座っているバーカウンターへ歩いていってしまった

ガクはそんなの一切しらないので 「はぁ!! てめ~」と賢次の後を追いかけていく

「姫花~ お~い!!」 りんは、ボーっと考え込む姫花の前で手をヒラヒラさせている

「え? あ~ ごめん・・」と姫花の意識が戻る

「どした~?」とりん

「あ~ いや~ 私もさ、アニキと一緒で仕事のやつだと思ってたからさ・・ 賢次とソレ以前にキスした記憶なんて・・全くないんだよね・・・」と姫花は苦笑い

「じゃ・・そんな曖昧なの、ファーストキスなんて言わないんじゃないの?」と日向は姫花に笑みを浮かべる

さっきから、イチイチ賢次に突っかかられ、自分より、長い時間を過ごしていることをあてられ、気にくわなかった日向だが、その中の出来事を姫花が忘れている・・それだけで、日向の気は少しいい気分・・

「なんだか、よくわかんねぇ~」と龍馬は近くにあったベンチに腰を下ろし、周囲に目をやると、いつの間にか、大吾と咲の姿がない

バーカウンターでは、潤也・賢次・ガクの三人が座ってなにやら話をしていた

「りん~ 俺、部屋戻るけどどうする?」と視界の片隅にバカップルをとらえながら、りんを見た

「う~ん・・ 私も戻ろうかな? 明日の撮影、姫花と咲ちゃんに持ってかれるの嫌だし」とりん

お互い、認め合っている間柄だからこそ、同じフレームに収まったときに、自分が一番輝いていたい・・ 友人でもあり、刺激しあえるライバル・・

「じゃ、部屋まで送るよ・・ ウワサによると狼兄弟が生息しているらしいしね」と龍馬

そして、カウンターで語らう三人に、部屋に戻る事を伝え、りんと龍馬もレストランを後にした
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