姫☆組 2nd (姫シリーズVol.2) 【完】
・・・とは言ったものの


結局、ブランドショップやセレクトショップに足を運ぶ三人娘

そのお付の良い男6名

彼氏である、日向・大吾・ガクは店内でも彼女らに付、品物を一緒に見て回っているが、潤也・賢次・龍馬の三人はすることもなく、前の店で買った品物の入った袋を足元に置き、ソファーに深く腰を下ろすしかない

「・・・なんつーか・・」と賢次

「アホらし・・・」と賢次

「・・・・・・」

今日自分達がココに来た意味があるのか・・模索中の三人

去年の夏休みは、恋愛感情は心の奥底にしまいこんで、みんなでワイワイ過ごしたのに、1年後にこうも状況がかわってしまうとは、誰も思っていなかった

「っていうかさ、龍馬は女つくんねぇの?」と賢次

「は? 何、急に・・」と龍馬

「俺と潤也は、あそこでイチャついてるお姫さまに心を捕らわれてしまってますが、龍馬君は、いつまでも下半身だけでフラフラしてる訳でもないんでしょ?」と賢次は龍馬を見てニヤっと笑った

「下半身ねぇ・・ 姫花は良い女だし、お前等が惹かれる気持ちもわからないではないけど、逆に、あんなイチャつかれてよくこの場にいれるよな」とうまく話をかわす龍馬

「あれは、ワザとだよ」と賢次はイチャつきながらショーケースを眺める姫花と日向に視線を向けた

「は?」と怪訝な表情の潤也

「姫花にそんな気はないだろうけど、日向さんはワザとああしてる・・ 俺と潤也を牽制してるんだよ」と二人に笑顔を見せる賢次

「・・・・・」龍馬もソレには気づいていたが、賢次も気づいているとは思っていなかった

「は~ ってムカツク!!」ここに1名、全く気がついていなかった男がいるが・・

「潤也、落ち着けって・・ 店ン中だぞ」と賢次

「逆に光栄に思えよ」と思いがけない龍馬の言葉に固まる潤也

「は~!! なんで?」と潤也
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