姫☆組 2nd (姫シリーズVol.2) 【完】
「おい!!」

最初に反応したのは潤也

勢い良く立ったので、座っていたイスが後ろに倒れた

潤也は、姫花の頭上で、ジフンに掴みかかった

「なに?」

ジフンも潤也の胸倉を掴んだ

自分の頭上で喧嘩越しのふたりの表情までも姫花には見えない

ふたりの様子に教室中が張り詰めた空気になり、廊下を歩いていた生徒までもが覗き込んでいる

「潤也!!」

少し離れた席で、りんと話をしていた賢次が慌てた様子で近づいてきた

「いい加減にしろよ?」潤也はさらにきつく掴みあげる

「ヘタレが!!」さらに挑発してくるジフン

「姫花!!」

りんが賢次の後についてきて、ふたりの間から姫花を掴み寄せた

「ほら! 離せよ!!」

賢次が二人の間に割り込む

「おっと! 元祖ヘタレ君の登場か!」

ジフンのその言葉に賢次の表情が変わった
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