姫☆組 2nd (姫シリーズVol.2) 【完】
ジフンは、このふたりがずっと姫花を慕っているのを知っていた
特に、賢次は幼い頃から一途に姫花を想い続けているのだ
ずっと近くにいたのに、その距離が崩れていくのに躊躇して、姫花に気持ちを伝えることができない・・元祖ヘタレ
そして、それに続く潤也
情けないなんて、自分が一番よくわかっている
わかっているからこそ、他人に指摘されると悔しいし、ましてや、姫花の心も体も持っていったヤツに言われるんだから、たまったもんじゃない
賢次は、掴みかかる二人の手を力でほどき、潤也とジフンが息つく間もないまま、ジフンの腹部に拳をめり込ませた
「グ・・フッ・・」
その一発でジフンは床に膝をつけ、丸くなってしまった
売り物の顔を殴るなんてことはしない
「賢次!!」
りんが真っ青な顔で叫ぶ
他の生徒の叫び声や、どよめきで教室中パニックになっている
潤也は苦しむジフンに目をやり、賢次の肩をポンッと叩き、そのまま教室を後にした
姫花は、今まで見たことのない賢次にビックリして固まったまま
「おい! 授業始まってるぞ~ 何してる~」
教師の声がかかり、野次馬達は、その場を後にしていく
ジフンはなんとか自力で立ち上がり、お腹を押さえながら自分の席についた
賢次はそんなジフンを横目に悠々と教室を出ていった
姫花とりんもそのまま賢次の後に続いていく
「なんだ~ お前等仕事か~ 頑張れよ~」
何も知らない暢気な教師の言葉だけが虚しく教室に響いていた
特に、賢次は幼い頃から一途に姫花を想い続けているのだ
ずっと近くにいたのに、その距離が崩れていくのに躊躇して、姫花に気持ちを伝えることができない・・元祖ヘタレ
そして、それに続く潤也
情けないなんて、自分が一番よくわかっている
わかっているからこそ、他人に指摘されると悔しいし、ましてや、姫花の心も体も持っていったヤツに言われるんだから、たまったもんじゃない
賢次は、掴みかかる二人の手を力でほどき、潤也とジフンが息つく間もないまま、ジフンの腹部に拳をめり込ませた
「グ・・フッ・・」
その一発でジフンは床に膝をつけ、丸くなってしまった
売り物の顔を殴るなんてことはしない
「賢次!!」
りんが真っ青な顔で叫ぶ
他の生徒の叫び声や、どよめきで教室中パニックになっている
潤也は苦しむジフンに目をやり、賢次の肩をポンッと叩き、そのまま教室を後にした
姫花は、今まで見たことのない賢次にビックリして固まったまま
「おい! 授業始まってるぞ~ 何してる~」
教師の声がかかり、野次馬達は、その場を後にしていく
ジフンはなんとか自力で立ち上がり、お腹を押さえながら自分の席についた
賢次はそんなジフンを横目に悠々と教室を出ていった
姫花とりんもそのまま賢次の後に続いていく
「なんだ~ お前等仕事か~ 頑張れよ~」
何も知らない暢気な教師の言葉だけが虚しく教室に響いていた