姫☆組 2nd (姫シリーズVol.2) 【完】
バスルームは、バラの香りで満ちていた

湯船にはバラの花びらが浮いている

「なんか、花びらってところはケチくさいよな?」

と日向は花びらをすくった

「そう? そういえば、日向からのバラのプレゼント攻撃の時は、花をそのまま浮かべたっけ・・」

日向と付き合う前に、日向から送られたお見舞いのバラの花

数が多すぎで部屋中バラだらけ・・

花を崩すことなく、そのままお風呂に浮かべたのだ

「ブルガリは、ヨーグルトだけじゃなくてバラも有名なんだよ? 品質も一級品 だから、香りはいいね・・ 」

日向は姫花の様子を伺いながら話していた

「ヒナ? そんなに気になる?」

姫花はそんな日向に気がつき、苦笑い・・

「ん? バレた? 姫花の事だから・・ すっごく気になるよ 正直、ここまで姫花が落ち込んでいるとは思っていなかったからね」

「そんなに落ち込んでいるように見える? ただ、悩んでいるんだよ!?」

姫花はそういって、日向に笑って見せたが、その笑顔が痛々しくみえた
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