オオカミ回路 ♥️ うさぎスイッチ(処体験ガール再編集)
「なあに言ってんのよおっ!人のH事情まで聞き出したくせにぃ!」

「やぁ…!ごめ…なさぃ、やだ、やだあ!だって…恥ずかしいよ!」

「ぎゃあああっ!ちょっと、なんてカワイイのよ花美っ!、あんたいっつもこんなふうに拒否ってんの!?よくあのイケメン我慢してるわね!尊敬するわっ!!」


いきなりこんな、形勢逆転あり!?

ユリさんってば、さっさとバイト休む連絡まで入れちゃった。

いつの間にか、テーブルの上もお菓子だらけになってて……

これって女子会?

女子会ですか!?

うわあっ、こんなのはじめて!

興味津々でユリさんがいろいろ聞き出そうとするもんだから、ちょっと恥ずかしいけど、

超、たのしいっ!!


ここに逃げてきて1週間とちょっと。

自分がいっぱいいっぱいだったのが、今ならよく分かる。

ユリさんのこと気にかける余裕も無くて、こんなにお世話になってるのに、何にも知らなかった。


どうして、ユリさんがここで一人暮らししてるのか、とか、

籐堂さんとのコトとか、

はじめて二人でいっぱい話した。


「付き合ってもう1年近くになるのに、藤堂さんの電話番号も住んでるトコロも知らないなんて、どゆコト!?」

「ア…アドレスは知ってるから!ラインもあるし、連絡には困んないんだよ」

「年はいくつ?どんな仕事してんの!?」

「…もう、本当にいいんだってば……」


要約すると、いつも籐堂さんがふらっとやってきて、数日泊まったあと、ユリさんが学校に行ってる間に出てっちゃうらしい。

それで、いっつも喧嘩になるみたいなんだケド、結局最後にはユリさんが許しちゃうみたいだった。

ユリさんってば、行動の過激さとは裏腹に籐堂さんに激甘なんだもん。

仲直りはして欲しいケド、


「それじゃあ、ダメじゃん!?ユリさん!!」


私は立ち上がってシャワールームまで走ると、さっき脱いだショ―トパンツのポケットを探る。

そして、ユリさんの目の前に、ポケットから取り出したソレをブラブラと揺らして見せた。


「コレ、なぁあ~んだ」

「…っ!?ちょと!…そっ……それっって!!」

「そ!ハーレーの鍵!」

「なんで!?」

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