オオカミ回路 ♥️ うさぎスイッチ(処体験ガール再編集)
花美は、もう眉すら動かさない。
抵抗もしない。
淡々とオレを見上げてるオンナは、ただ、やたら美人なだけで、
オレが知ってる花美の姿はどこにもない……
ジワリ……
…と、汗が額を伝った。
抱きしめさえすれば、何もかもうまくいくなんて、手に入るなんて……
どうして思えたんだ?
このままキスしたところで、
こいつのポーカーフェイスさえ、崩せる気が全くしない。
――オレは……
途方に暮れる。
いままで、まともな恋愛をしてこなかったツケが、肝心なトコロで回ってきた。
花美を抱きしめているこの手を、緩めたらいいのか、
強く抱きしめたらいいのか…
――まるでわかんねぇ……
長い沈黙に、どんどん感覚が麻痺る。
「さよなら……佐々くん」
「……」
オレはなんの反応も出来ない。
何だ?これは……
リアルなのか?
花美の唇まで数センチの距離で、身動きできなくなったオレを、そっと……
とん…
花美が両手で押し離す。
抵抗もしない。
淡々とオレを見上げてるオンナは、ただ、やたら美人なだけで、
オレが知ってる花美の姿はどこにもない……
ジワリ……
…と、汗が額を伝った。
抱きしめさえすれば、何もかもうまくいくなんて、手に入るなんて……
どうして思えたんだ?
このままキスしたところで、
こいつのポーカーフェイスさえ、崩せる気が全くしない。
――オレは……
途方に暮れる。
いままで、まともな恋愛をしてこなかったツケが、肝心なトコロで回ってきた。
花美を抱きしめているこの手を、緩めたらいいのか、
強く抱きしめたらいいのか…
――まるでわかんねぇ……
長い沈黙に、どんどん感覚が麻痺る。
「さよなら……佐々くん」
「……」
オレはなんの反応も出来ない。
何だ?これは……
リアルなのか?
花美の唇まで数センチの距離で、身動きできなくなったオレを、そっと……
とん…
花美が両手で押し離す。