世界は僕らを笑っている
「カエデ!起きろカエデ!」

ヒサメが呼んでる

起きなくちゃ

起きてまた2人で学校に..

「カエデ!」

そこで意識がハッキリとした

「ヒサメ..?イタッ..」

私の目に飛び込んできたのは

家でも学校でもない

壊れた世界だった..

地面が割れ

木々が倒れ

建物が崩壊

まるで地球ではないようだった

「カエデ!よかった..」

のぞき込むヒサメも頭から血が流れてる

「何がどうなって..」

「分からない..が、何かいる」

起き上がると私たちのいる場所は

壊れかけたビルの上だった

下を見てみると

確かに何かがいた

「なんなん?あれ」

「人ではない..のは確かだろうな..」

その何かは

死体のような、ゾンビのような..ゾンビ..

「って、イヤやぁぁぁ!!」

私はゾンビとか幽霊とかきらいなんや!

思いっきり叫んでしまった

「カエデ!?」

ヒサメが私を見つめる

と、同時にゾンビ(?)も私たちを見て..

「ぎゃゃゃゃゃゃやや!!
ヒサメ!こっち来た!こっち来た!」

「叫ぶな!」

ヒサメが私の口を塞ぐ

(鼻まで塞いだら息できんやろが!)

「んーんー!」

「んーんー!」

(はよはなせ!いいかげん苦しいわ!)

「どこかに行ったな..よかった
って、おお、ごめんごめん」

思いっきり睨んだらはなしてくれたわ..

「ぷはっ」

「静かにしてろよ..
もしかするとこいつらは音に
反応するかもしれない」

「了解や、違う意味で死にたくない
からな..」

「まぁまぁ、そう睨むなよ悪かったって
まずここからどうするかだ」

「どうするかってヘリ来とるで?」

「そんな都合よく..ってマジか」

マジや

山があった方からブロブロ音鳴らして..

って、音?

よく見るとバケモノ付いてきとる!

「あ、あ、あぁぁぁ」

「叫ぶなよ、叫ぶなよ..」

おお、危ない危ない

けど、うじゃうじゃうじゃうじゃ

「こっちくんなぁ!」

あ、叫んでしまった

(睨むなイケメンな顔が怖いでヒサメ..)

バケモノが来ると思ったら..

強風が吹いたわ

ガシャーン

ヘリが..落ちたわ..

「おお!バケモノがあっちにいったで!」

「やっぱり音に反応するのか..
が、バケモノは死なない..」

大木が転がってきたわ

「バケモノが下敷きや!
やったな!ヒサメ!」

「お前といると考える暇もないな..」

ヒサメ..

大きなため息つかんといて..


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