イン aa ドリーム【】
「たー子、酔っちゃったかも…」



私は口に手を当て、たー子に小声で伝えた。



「えっ!?」


「次…降りる…」



たー子の返事を待たず、私は降車ボタンを押した。



「あー子、大丈夫!?」


「大丈夫…降りれば良くなると思うから…
ごめん、たー子も付いてきてくれると助かる…」


「勿論付いてくよー、あー子一人じゃ心配だし。」



ごめん!たー子!

騙すみたいなことして、胸が痛むが、これも全部爆弾を止めるため。



心の中で手を合わせ、私はバスを降りた。

















バスの外には、またあのうだる暑さが待っていた。


本当に、具合が悪くなりそうだ。


そんな中に、たー子を連れ出すことに、また罪悪感が積もっていく。



「あー、なんか、外出たら治っちゃったー。ごめーん。」




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