死線ーシセンー(スローペースで更新)
私は本当に何もしてない。

だけど、こんな証拠が出てしまった以上、言い逃れはできない。

私はもう何も言えなくなってしまった。

黙って下を向くしかできなかった。

その時ママが隣で、勢いよく頭を下げる。

「本当にこの度は申し訳ございません。娘がこんなことしてしまって、なんと言ったらいいのか……」


ママが懸命に謝罪をしてる。


やめてよ……。

それじゃ、本当に私がカンニングしたことになるじゃない‼

言い返したいのに……私の口の中はカラカラに乾いて。

言葉を発せずにいた。
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