死線ーシセンー(スローペースで更新)
「君も、これ以上お母様を困らせないように。明日から自宅謹慎だ。今日はもう帰りなさい」

「……はい」

私も校長室を出て、教室へと向かう。

ふと窓の外に目を向けると、既に暗くなっていた。

凛たちみんなはもう帰っただろうな……。

トボトボと教室に戻り、帰ろうと鞄を持った……その時。


ゾクッ‼

鋭い視線を感じた。

すっかり忘れていた……この鋭い視線の存在を。

恐る恐る視線の方に目を向けると。

同じクラスの、よく見知った女の子が立っていた。
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