死線ーシセンー(スローペースで更新)
「その顔が見たかったのよ‼あなたのその絶望に満ちた顔がね‼」

「なっ……‼」

何言ってるの?コイツ……。

「どうしてこんなことするの!?」

私がそう聞くと、ピタリと笑うのをやめ、私を鋭く睨んできた。

ゾクッ‼

この感じ……似てる。

今まで感じてきた視線……恐怖‼

もしかして!?


「もしかしてあんた?ずっと私たちを見てきた視線の正体は!?」

「ようやく気づいたようね。あなた達は死んだ奈美だって思ってたようだけど……正体はこんなにも近くにいたのに、全然気づかないんだもの」

そう言ってまたおかしそうに笑う。
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