死線ーシセンー(スローペースで更新)
そして。


パンッ‼

頬に鋭い痛みが走った。

「マ……マ?」
ジンジンと痛む頬を押さえながらママを見上げる。

一体何が起こったのか分からなくて……。

ママが私の頬を叩いたのだと気づくまでに時間がかかった。

ママはこれまでにない鬼の形相で私を見て、怒鳴り付けてくる。


「よくもまぁそんなペラペラ嘘がつけるわね。カンニングはあなたを陥れるための罠ですって?今までのあなたを見てたらそれが嘘だってことくらいすぐに分かるわ」

「でもママ‼」
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