年上彼氏の甘い罠

「千夏、そろそろデザートの日にしようと思うんだけど、リクエストある?」

「やった!月に2、3回のデザートの日んー、ガトーショコラとか、マフィンとか、マドレーヌとか、ブラウニーもいいなぁー。栞のお菓子美味しいから迷うー。」

どれも焼き菓子だし
お弁当の食材費500円もかからないからね
余った分の還元ってわけ

「栞ちゃん、お菓子も作るんだ。お菓子ってお金かかるイメージだけど、どうして?」

「1食500円もかけてませんので。」

「最初は余った分返そうとしてきたんですよ!コンビニで買ったらこんなの500円じゃ済まないのに。だから栞が納得する形で還元してもらうことにしたんです。」

そうそう
最初は余った分、返そうと思ってたんだけどね断固拒否みたいな感じで断られちゃったから
喜んでもらえるような還元方法がデザートの日ってわけ

「栞ちゃん律儀そうだしな。俺も明日からよろしく!」

「明日からですか?お弁当箱ないです」

ないと作っても持ってこられないし
お弁当箱くらい用意してくれても・・・・

「そうだな。今日中に渡すわ」

えっ?
空の弁当箱もってる?
ってお昼終わっちゃう

「やばっ!午後外勤。私、先に行くね!真中君に頼まれてたからさ」

「はーい!お弁当箱後で机の上置いとくねー!」

「俺も定時までには準備しとく。午後から暑くなるらしいから気をつけろよ」

なんだかんだで五十嵐さん気遣い出来るんだよね





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