年上彼氏の甘い罠

「五十嵐さん、そこの角左に曲がってすぐです」

家賃補助出るから結構いいとこに住めちゃうのが今の会社のいいところ
オートロックだし、ひとり暮らしなのに2LDKだし、お風呂も結構広いし
おまけに角部屋
南向きにベランダまである

「栞ちゃん、こんな所に住んでたんだ。スーパーも近いし、防犯もしっかりしてそうでいい所だね。俺もここに引越そうかな」

はっ?
嫌です
私が無理
隣こないだ引っ越していったからまだ空いててよな
いやーな予感

「千夏、いこっ!五十嵐さん送ってくれてありがとうございました。引っ越してこないで下さいね。」

「いいじゃん!栞の隣空いてたよね?五十嵐さん、決めるなら早い方がいいですよ!栞説得するのは任せておいてください!送ってくださってありがとうございました!」

わー言わんこっちゃない
はぁー
本当に引っ越してきたらどうしよう

「栞ちゃんの説得おねがいしようかな。じゃあ、また明日!」

車から降りとりあえず頭を下げる

「千夏!五十嵐さん本当に引っ越してきたらどうすんの?」

車が去っていくのをみて千夏に話しかける

「いいじゃん!楽しそうだし。絶対今から不動産屋さんに行くね。話は入ってからにしよ!」


もー
どうしようかなー

とりあえず鍵を出し家に入る私だった




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