年上彼氏の甘い罠

準備を終え、夕飯を食べれる体勢になる

「で、五十嵐さんとの接点は?」

ド直球過ぎたかな?
まー栞にはこのくらいがいいか

「中2の時だったと思うんだけど、覚えてない?」

中二の時かー
栞と学校はおなじだったけどまだ友達じゃなかったなー

「二学期の始業式の日さ遅刻してしまったでしょ?」

そんなこともあったなー
栞はしょっちゅう誰かの手助けして遅刻したり遅刻ギリギリだったりしてて先生達も何も言わなかったっけ

「しょっちゅう遅刻してたけどその日は遅刻っていうか終礼の時に来たんだっけ?それで先生もさすがに怒ったときだよね?」

「そうそう、その日助けたのが五十嵐さんだと思う。ヤンキーまではいかなかったけどむちゃくちゃ怪我して公園の隅にいたのを見つけたの。」

五十嵐さんもやんちゃしてたんか

「それで?」

「怪我してたから手当して、学校向かおうとしたら五十嵐さんお腹なっちゃって」

「ほっとけなかったんだ」

「うん。何も食べ物持ってなかったんだよね。だから1度家に帰ってあるものでお弁当作ってあげたんだよねー」

そりゃ好かれるわ
その頃から栞料理上手かったし
家庭科の調理実習も1人で作ってたなー

「もちろんお弁当は捨てられる容器と割り箸で渡したんだけど、おいしくなかったのかなー?だから仕返ししようとか?」

おいおい
美味しかったから惚れられてるんだろう
あっ、それで栞の料理にこだわってたのか

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