年上彼氏の甘い罠

「もしもし、五十嵐だけど」

『もしもーし、五十嵐さん!佐々木です。今栞お風呂入ってるからちょうど良かったです』

栞ちゃん、お風呂かー

って中学生か俺?

「確認したいことって?」

『そうそう、もしかして、五十嵐さん、栞に助けられた人ですか?』

なんでしってる?
栞ちゃんも覚えてなさそうだったのに

「ああ、俺が高校生の時にな」

『ははは、やっぱりー。栞、中学生だったのに惚れちゃったんだー』

かなり酔ってるな
栞ちゃんに根掘り葉掘りきいたな?
いや栞ちゃんは覚えてなさそうだったしな

『栞、さっき思い出してけど確信もてなかったみたいなので電話しましたー。五十嵐さん、ちゃんと栞に伝えないとあの子鈍いしモテるし誰かに取られちゃっても知りませんからー』

「分かってる。」

『あっ、栞おかえりー。五十嵐さん、栞に代わりますねー。』

はっ?
嘘だろ?


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