年上彼氏の甘い罠
第3章

いつもより早く起き、お弁当をいつも以上に丁寧に作る

メニューはあの時と同じ

おにぎりに甘い卵焼き、唐揚げ、ほうれん草の炒め物、人参のグラッセ、ミニトマト

うん完璧!
あの時と違うのは人参がハート型ってこと
千夏の分は卵焼きもハートにしとこ

五十嵐さん喜んでくれるかなぁー

「栞ーおはよーお水ちょうだい」

「千夏飲みすぎ。けどありがとう」

グラスを出し冷たい水を注ぐ

「ありがと、五十嵐さんと上手くいった?」

「そんな急展開じゃないよ!けれど初恋の相手だってことを思い出した。」

中学生で初恋って少し遅いけど

「やっぱり五十嵐さんだったね!よかった!五十嵐さん競争率高いから早く想い伝えなよ?」

「五十嵐さんに甘えていいのかな?だって昨日まで気づかなかったんだよ?初恋だってたったあれだけで····振られた私を慰めるためにナンパしてきたのかもしれないし····」

五十嵐さんが本当に私が好きだとは思えない。
ただ、私が勝手に心配して世話を焼いてお礼を言ってくれた笑顔に一目惚れしたってだけだもん
彼氏に甘えれないっていう最大の欠点もある



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