君がいない世界で、僕はどう笑えばいいんだろう
日常
「喜んでくれて良かったね♪」
「あぁ、アカネのおかげ。ありがとう。」
夢の中にアカネがいるのは、もう日常になっていた。
アカネはいつも夢の中にいた。
次第に俺は、彼女の存在に疑問を抱き始めた。
俺の妄想にしては、、、なんていうか、違う感じがする。
恋愛相談の相手が欲しかったとして、どうして年下の女の子が現れるだろうか?
「本当は幽霊かなんかなのか?」
「なに、いきなり。」
「アカネ、お前一体何者だ。」
「アカネはアカネでしょ!それ以上でも以下でもありませーん!」
茶化すような態度にムッとする。
悩んでいるのだ。
夢の中とはいえ、得体の知れない女子と2人。浮気になるのか?
「お兄ちゃんなんだから、浮気じゃないでしょー。」
アカネはそう言って笑うけど、どこか後ろめたさがある。