君がいない世界で、僕はどう笑えばいいんだろう
翌日、いつも通り学校に向かう足が重い。
モヤモヤした感情がまだ胸の中で燻ってる。
「れーい!おはよ。」
後ろから肩をトンと叩かれる。
美月が笑いながら俺を見上げていた。
「おはよ、美月。」
「妹ね!すごく喜んでたんだよ、あのバレッタ!」
「そりゃ良かった。」
「本当にありがとう!」
「どーいたしまして、、、って、そんなに言われるとなんか照れるな。」
「私にはわかるんだー、妹が喜んでるって。」
「……?」
美月の妹は、あまり感情を表に出すタイプじゃないのか。
明るくて誰からも好かれる美月とは、対照的?
いや、でも美月も裏に抱えてる何かがあって、それを表に出そうとしない。
そういう部分では、似てるって言えるのか?
まぁ、会ったことはないわけだけど。