君がいない世界で、僕はどう笑えばいいんだろう
舞は、ただ呆れ顔で俺を見つめた。
「私に聞いてどーすんのよ。」
「だよなぁ〜〜。」
大きくため息を吐く俺の背中を、舞は力強く叩く。
「しゃんとしな!玲はまだ何も失ってないんだから。美月ちゃんの道標になるってことはつまり、美月ちゃんの行く道を玲が照らすってことでしょ?暗い道を、明るく照らすってことでしょう?」
「、、、無理かも。」
「ぅおーい!なんでそんな弱気!?」
病院に入っていく美月を思い出す。
俺に何ができる?
わかんねーよ、、、。
できるのは、、、
「一緒に背負うこと、、、か。」
「……?なんかよくわかんないけどさ、当たって砕けろ精神で玲は美月ちゃんをゲットしたわけじゃん?今回もそのノリでいっちゃえよ。」
まったく、簡単に言ってくれる。でも、、、
「だよな、頑張るわ!」
もう誤魔化されるのは嫌だ。
俺は何があっても、美月が好きだ。